京つう

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2007年10月09日

玄武

京都の北に宿る。平安京の都を守る北の要として祭られた。
玄武は、蛇と亀を意味する。元々船岡山から見て作られたこの山こそ都を守る玄武そのものである。
大内裏の真北に位置する「偉鑒門」。開かずの門ともいわれるこの門は、北への備えとして「玄武門」とも呼ばれた。平安京の全体像を見たとき、内裏から南へ都が作られる。中国では、内裏の周辺なども防御の為に囲われて、門が作られたが、文字通り北は、開かずの門。
日本において、長岡京までは12門だが、平安京になって14門になった。
なんと北の東西の土塀を、物資の運搬がしやすいように、開けてしまったのだ。なんと安全神話がその頃すでに芽生えていたのだろうか。
各門は、北陸や東海山陽道などの有力者に命じて門を作らせ、門によって警護の形態も異なる。
有力者の顔ぶれをみると、当時の強力な支配地域が見えてくる。
平安京は、ようやく安定した都の始まりでもあり、争いの幕開けでもあった。


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Posted by AKIYUKI KOYAMA at 21:24│Comments(0)神々の章 偉鑒の章 第7章
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