京つう

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2007年04月13日

あなたも今日から京都人

知恵の都京都へようこそ!

ここは、140万「みやこびと」が暮らす京の都。
そして260万「トリプルみやこびと」の京都府民の暮らす山紫水明のみやこ。
(京都府の3文字はすべてみやこを指す文字)。
さては、いつから都人の仲間入りをしたのか?あなたは本当の京都人?と聞く人もいるが、そうです。
私は京都人です。と答える人の方が珍しい。
なぜなら大抵そんな質問には、「父の祖先は、元々近江商人で・・・、母の祖先は丹後の出身で・・・、
父方の祖母の家系は、伊勢志摩の方から・・・、母方の祖母は南北朝時代に播州から来て・・・、
・・・で結局みんなよそ者ですねん。

京の都は、元々平安京が、長岡京から移って船岡山から見下ろした地域に
朱雀大路・大極殿・西に右京、東に左京。都の原型が作られた。
以降「みやこびと」の仲間入りをする人たちが全国から続々京にやってきた。
それまで、都は、転々としていた。
京に移っても動乱は繰り返されたが、いつしかこの地はみやことなり、
「みやこ」が一人歩きを始めた。

そして、世界的にもまれな「みやこ都市」が完成したのである。
長い歴史の中で、政治や権力の実権は、鎌倉・大阪・江戸・東京へと移っても。
京都は、ここに住む都人と、この町を愛する世界中から訪れる人々の英知が常に注ぎ込まれてきた。
その知恵の秘密を、一つ一つ明らかにしていこう。

詳しく読みたい方は、続きをどうぞ。

☆ところで、このプロローグを、朱雀の章と名づける。
何章進んだところであなたは、すべての章の名前を見つけることができるのか?
最後の終章の名前まで見つけられたらあなたは相当な京都つうである。

世界の民族や国家の変遷を調べていると、ユーラシアなんかは、常に様々な民族が西に東に行きかい、国家の枠組みも常に変わっている。そも民族と呼んでも言語学的にとか民俗学的にとか、最近は遺伝子など科学的にとか様々な研究がすすんでいるが、どの民族も、どの国も、簡単に分類できない。私たちの住むこの国は、縄文・弥生の遥か昔から、時には氷の海を渡って、時には大陸から波状的に、そして中には、海のシルクロードの流れに沿って遥かインドやマラッカ海峡を経由して、太平洋の島々に渡る流れでたどり着いた人たちもいただろう。草原のシルクロードも南のシルクロードも海のシルクロードも私たちが想像するより遥か古代よりかなり発達していた。
モンゴルに代表される遊牧の民。平安京や平城京のモデルとなった中国の都も近年長江文明の発掘調査が進み、中国の国家形成の歴史が徐々に明らかになってきた。
日本の都は、中国のひとつの完成された形をそのままモデルにしたのだろうか?
私は、長江から中国に文明が形成される過程の節々に、海洋ルートで日本に移り住んだ人たちが、様々な集団社会を形成し、やがて豊の国・吉備の国・出雲の国・越の国・尾張の国・筑紫の国・そして大和の国などが時に争い・時に交易する中で、ひとつの国家へと統合されていった。それが平安京が開かれた頃から、ようやくかなり統合された国家としての関係が確立されたと考えている。
越の大王継体天皇によって天皇家も代替わりした説を発表している学者もいるが、そうであったとしてもそれからの日本の歴史は、明確な流れのなかでの権力闘争の繰り返しではあっても、民族や王朝がすべて入れ替わっていく他国の歴史とは比較にならない内輪の権力闘争の歴史が日本の歴史だ。
平安京ができた頃も藤原氏の権力やこの都を受け入れる前の、秦氏・出雲氏・八坂氏・加茂氏・土師氏・小野氏・・・などの瀬力争いは、その背景に独立王朝の影響が見え隠れする。
大和に代表される鏡の民。尾張や越に代表される勾玉の海洋の民。筑紫に代表される剣の民。
あるいは、菅原道真の祖先をたどると土師氏となり相撲の神様にまで行き着く。中国的な文化の導入は、梅の木が表し、平安京を守る平野神社には、吉野の大和的な桜が植えられた。大伴氏との関係も見逃せない。出雲氏と加茂氏の争いとか、それが出雲路橋とか下鴨神社の歴史に関係してくる。一つ一つ整理しながらじっくりお話しよう。

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Posted by AKIYUKI KOYAMA at 00:00 │知恵の都 朱雀の章 プロローグ
この記事へのコメント
朱雀・青龍・玄武・白虎・・・・・・?????
小路もいかはりますか?
Posted by at 2007年04月13日 18:05
コメントありがとうございます。
一章2章と続いていきますので、更に進むと見えてくると思いますが、
かなりむずかしいと思います。じっくり推理してください!
Posted by KOYAMA at 2007年04月16日 17:10