パリコレが生まれる京都

AKIYUKI KOYAMA

2007年04月28日 01:18

昔、パリ・ニューヨーク・京都を目指す3人のデザイナーの卵がいた。
やがて一人は、京都の着物デザイナーに。一人はパリに生活の拠点を置き、
もう一人は、ニューヨークのショーのゲストに選ばれた。

スタッフとしてNYにくる?と聞かれた。パリからは、遊びにきてねと電話がかかってきた。
若い頃、京都の染色工場で、パリで有名なデザイナー達のブランドが染められている職場で
働いた事がある。あの人も・この人も。最初は驚いた。パリや東京で暮らしているのに。
京都でプリントしているの?結局技術力が高いからだそう。

確かに、染めや織でも、他では真似のできない技術を持った会社が京都にはたくさんある。
「京都プロデュース協会」に一人として、あるとき錦市場でのファッションショーに参加した。
チーフプロデューサーは、京都在住のパリコレのカメラマン。デザイナーもパリなど海外で
活躍している。若冲も生んだ「錦市場」が舞台になっているのも面白い。
京都は常に時空を超えた人間の英知の溜まり場になっている。

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