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2007年05月02日

水はどこに流れる?

ある巨大ホテルが建設されたとき、周辺の建物にネズミが異常発生した。
実は、地下水脈の一部が遮断された為に、地下水脈の一部が空洞化されて
ネズミの住みかになった為だそうだ。

京都の地下水脈は、本来それぐらいの工事で遮断されるよりもっと深い所を流れている。
そこで、基本命題。「地下水脈はどこを流れているのでしょうか?」
答えは、川と同じ。岩盤の上も考えられるが、基本的には、水は粘土層の上を流れているのです。
田んぼも川も、砂漠の上には作れません。水が流れる為には、巨大な岩盤か?
有機物を含んだ水の治水で、地下に粘土層か岩盤の上か?平安京の都は多くが湿地帯でした。
湿地帯には水脈がある。

しかし、それ以上に粘土層があります。粘土層があるから田んぼに水がはれる。
つまり、京都は治水に恵まれた条件も持っていたのです。
加茂川他、京の川は、治水によってルートを変更しています。
これって、ただ堤だけ動かせば済む問題ではありません。
川の下が砂地なら地中にしみこみます。

京の地下水脈が、見直される時代です。


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Posted by AKIYUKI KOYAMA at 01:21 │水の都 藻壁の章 第3章